2018/11/30

利己的に財産を守る事が、間接的に周囲の人を守る事になる不思議


駅前一等地の、役場後援のカフェはいつもガラガラなのに、倒産しません。

我々は、どこかの国の国民です。その我々の財産は、所属する国の民間資本なので、国民一人一人が堅実に財産を運用出来るかどうかは、国の財産の運命に影響します。

失敗には、取り返しのつかないものがあります。19世紀の、まだ電気の来ていない町。その町にたった一つの発電機を壊してしまったら、もう電気が使えないのです。町の全員が。

発電機の持ち主が適切に管理し、点検し、長持ちさせたら町のみんなが電気を使えて、豊かに暮らせるのです。

現代社会は巨大かつ複雑なので、「損失」や「投資の失敗」を軽く考えがちです。「採算度外視」や「公共施設は無料」を、まるで良い事みたいに言う人も居ます。しかし資源には、どんなに豊かな時代でも限りがあります。どれだけ有効に使えたか(すなわちROE)は、ジワジワと、しかし強力に我々の未来を規定するのです。



















2018/11/26

私は予想をしない


 GAFAの下落は、爽快でした。GAFAの業績と株価が上昇した事は、私にとって二重の苦しみでした。サービスの価値を理解出来ない企業が儲かり、その株主も儲かったからです。11/2時点での、私の年初来損益は -0.8%。ほぼ無傷で、相対パフォーマンスがグイグイ伸びています。嫌いな銘柄が墜落して自分は助かる。これは、残念ながら気分の良いものです(私の好きな人もGAFAを買って損しているので、余計にGAFAは嫌いです)。

 バフェット太郎さんを始め、米国株の未来に悲観的な予測が目立ち始めました。私は日米同盟を重視しますが、FBとMSFTとAAPLには「くたばって」欲しいです。FBは効用が理解出来ません。MSFTは独占的立場を利用して、ソフトウェアを割高に売りつけています。AAPLは高品質だそうですが、製品価格が割高過ぎます。

 ただし、「くたばる」とも「くたばらない」とも、予測しません。予測しないように全力を尽くします。人は無意識のうちに予測をし、バイアスを形成するものだからです。「ヨッシャ!くたばれ!」とか思っていると、繁栄しちゃたりするものです(思っているけど)。

例:FB
2018年 高値 218.6
2018年 安値 126.9 (11/26時点 42%の下落)
















2018/11/23

【雑記】大家・中古物件・払下げ・競売



 大家は恐らく大半が、愛着や執着から、不動産を市場価値以上に評価するであろう。払下げをする役人は、どうせ自分のカネでないから、前例の有無や部内の評価を重要視するだろう。競売において素人が約定出来る事があるとしたら、カモになっているだけであろう。

 素人に参入機会があるとすれば、金融危機のような資金ひっ迫時に、業者に手数料を支払った上で競売物件を入手する事かも知れない。特に金利が上昇すれば、変動金利で借り入れていた者のデフォルトが増えるから、好況時より割安に買うチャンスがあるかも知れない。ただその際も仲介業者に支払うマージンは、変動こそすれゼロにはなるまい。

 結局下落時を狙うしかない。だがそんなチャンスが来たなら、嵩張る現物不動産ではなく有価証券に投資すれば良い。毎月の(家賃)収入を選好するのは、バイアスであろう。仮に短期金利が5%になれば、2,000万円の中古アパートの代わりに短期国債を買うだけで、毎月83,000円の税引き前収入が得られる。それでいてアパートと違って何の手間もかからず、物理的リスクもほぼ無く、市場で即座に売却可能だ。不動産はその場所に束縛される。余程のプレミアムが無い限り割に合わない。